影響線の概要1

　図を見てください。影響線は月丘の側から運命線に向かって伸びる線で、その多くは図のようにやや斜め上向きに運命線と結びついています。このような影響線が手のひらに現れているかどうか、よく探してみてくださいね。後天的な運勢を表す右手を中心に観てください。でも、右手に影響線がなかったら、先天的な運勢を表す左手も観察してくださいね。実は、影響線は左右両手に出ている場合と、どちらか片方に出ている場合があり、それによって、ちょっと意味が異なるからなのです。その違いはまた別のところで説明します。

　さて、図のように影響線がピタリと運命線に結びついている場合は、友人や知人、あるいは上司や先生など他人の引き立てを受ける運勢です。特に運命線にピタリと結びつく影響線が複数現れている場合はなおさらのこと。とにかく良い人たち（他人）に恵まれる、つまり人が財産と言える運勢なのです。それは一生変わりませんし、何か困ったことがあると、必ず誰かが助けてくれる幸せな人なのです。そして、たいていの場合、年齢がいくに従って交際範囲が広がっていきますね。

　影響線が現れている年齢で、周囲の引き立てによって運気が上昇し、仕事が成功したり、女性の場合は理想的な夫を得たりします。手相家によっては「影響線はその人に影響を与える異性を暗示し、男性であっても女性であっても結婚を表している」という説をとられている方もあります。ただ、ここでは「仕事ないし結婚」と少し幅を持たせて判断しています。

　なお、仕事で引き立てを受けたり、結婚をする年齢は「運命線の流年法」にあてはめて推測することができます。ちなみにこの図の場合は、30歳頃と推測できます。