サファイアはルビーとまったく同じ種類のコランダム（鋼玉）に属する石であり、色によってのみルビーと区別されています。つまり、赤色のものがルビーで、それ以外のものはサファイアです。そういうわけでサファイアは一般的には青というイメージですが、紫色を帯びたものやピンク色をしたものなどさまざまな色があります。また、紀元前の時代にはヒアシンス石やラピスラズリと混同されることが多くありました。ヒンズー教徒の社会にはカーストと呼ばれる階級制度がありますが、サファイア、ダイヤモンド、ルビーなどにも階級があると考えられており、サファイアについては淡い青色はバラモン（第一の階級）、赤を帯びた青色はクシャトリア（第二の階級）、黄色を帯びた青色はヴァイシャ（第三の階）、暗い青色はシュドラ（第四の階級）にふさわしいと考えられていました。質のよいものは幸運をもたらすが、悪いものや未加工のものはその逆で、不幸をもたらすと考えられていました。

聖職者にふさわしい石とされており、邪悪な考えや不安を取り除き、精神を安定させかつ純粋にさせると言われています。

次回は…「ロッククリスタル（水晶）」です！お楽しみに