会話が下手でも、日常生活の場面だけならば問題はないかもしれません。しかし、お金の面では、それが大きな弱点になります。会話が上手はどうかで収入に大きな差が出ることもあるのです。
口下手で、なかなかいいたいことをいえないという人もいるでしょう。ですが、じつはそれはあまり問題ではありません。人に何かを伝えたいときはまず、相手のイメージをふくらませることを、第一に考えるのです。
販売や営業職で成功している人は、みな、相手にイメージをさせる会話が上手です。企画の売り込みや面接のときも、この方法は役に立ちます。「この商品はすばらしい、こんなに昨日が充実している。値段も安い」といったところで、相手はそれを買ったメリットを思い浮かべません。自分に置き換えてみてください。必要だと思えば、自分から買いに行くでしょう。逆に、どんなに素晴らしいものでも、押し売りをされたら不愉快ではありませんか。
何かを売りたいとき、お願いごとをしたいときは、相手が現実的にそれを使わなければいけないという気持ちにさせることが先です。コマーシャルで『シミが気になりませんか』『太ってきていませんか』というようなものも、商品の必要性をイメージさせるための手法ですね。
普段の生活でも意識してみてください。たとえば恋人に何かをおねだりするときなど、「欲しい、買って、買って」と騒ぐより、まず順序よく欲しいものを説明し、さらに、「私がこれをもてばあなたもうれしくなるはず」ということをイメージさせられれば、成功率はグンと上がるはずです。

次回は…「お金持ちはお金を出させるタイミングを知っている」です！お楽しみに