奈良時代の「万葉集」という歌集は、万葉がなと呼ばれる中国から伝わった漢字を日本語の発音に当てはめて書かれているものです。万葉がなは難しい文字で、一部の人にしか使われていませんでした。

　しかし平安時代になり、「ひらがな」や「カタカナ」が発明され、貴族や身分の高い人が中心ではありましたが、より多くの人が文字を使うようになったのです。「カタカナ」は漢字の一部を使って作った文字であり、「ひらがな」は漢字を崩して出来上がった文字です。

　この「ひらがな」を使ってできた最初の物語が「竹取物語」。その後、「ひらがな」は朝廷に仕える女性の間に広まり、「源氏物語」や「枕草子」などの代表的な作品が生まれていったのです。

次回は…「貴族の食卓」です！お楽しみに